連載「僕の知事選、奮闘記」 〜敗軍の将、兵を語る〜

連載No.55  多機能の「エコ・シェルター・スタジアム」 2013/0927

  実はサッカーの興行を考えると、芝生を維持する観点から年間でゲームができるのは40試合が限度。残りの300日以上は興行ができないので、興行だけでは遊休施設という側面が強い。そこで、さらに施設の稼働率を高める方策として。「レストラン」「結婚式場」「会議室」などとしての利用が考えられる。マンチェスターシティーのスタジアムは、ゲームデー以外に「結婚式場」として貸し出している。日本でも東京の「明治記念館」や「日本閣」のように、「芝生の庭」を目玉にしている結婚式場は多い。サッカーグランドの芝生は、眺めるだけなら痛まない。ゲームの無い日に、観客席を利用した屋外レストランを営業すれば、「眺める芝生」は大きな魅力となるはずだ。屋根があるので、多少の雨なら雨天営業も可能だろう。

 もう一つ、大きな可能性を感じるのは、「老人ホーム」と「幼稚園」の併設だ。実際にスイスのベルンのスタジアム(スイスとオーストリアの共同開催で実施した欧州選手権で開幕戦を行ったスタジアム)は、一方のゴール裏の建物を老人ホームとして活用している。5階に食堂があり、ここからは実はゲームが見えてしまう。無論、無料観戦だ。老人達はゲーム観戦を楽しみにしているが、楽しみにしているのは老人達にとどまらない。なぜかゲームデーには孫達が押し寄せる。子供達と触れ合うと老人の罹病率が下がることが実証されている。結果的にここの老人達は元気になる。

 老人ホームの反対側のゴール裏で「幼稚園」を開くのも検討に値するだろう。園児くらいの軽い人間が、スパイクを履かずに芝生を踏む分には、芝生はさして痛まない。痛むどころか、むしろ土に空気を入れることが出来、芝生の生育には良いはずだ。月曜から金曜の昼間、園児が裸足で芝生で遊ぶくらいでは、プロの興行にとっても何の支障にならないはず。「午前中の1時間、園児は肌足で芝生の上で遊んでいい」という「スタジアム幼稚園」には入園希望者が間違いなく殺到するだろう。足の裏の適度な刺激を受けた園児は、知的な発達も順調になるし、情緒的にも安定することが確認されている。

 「緊急時のシェルター」「平時の福祉施設」「週末のプロサッカー」「環境に良い自然エネルギー」という4つの重要なテーマをこなせるのであれば、公共的なインフラ整備費用が投入されてもいいだろう。これを「エコ・シェルター・スタジアム」として静岡県に整備することを政策としてあげた。(無論これは、静岡県以外でも有用なアイデアだと思う。

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日時: 2013.09.27|