連載「僕の知事選、奮闘記」 〜敗軍の将、兵を語る〜

連載No41 燃料電池の実験都市「浜松」の可能性 2013/0903

 知事選から1週間経った日曜の日経新聞の1面に、「富士山が世界遺産に正式に認定され、三保の松原が逆転で承認された」という大変におめでたい記事が載った。めでたい!同じ面に、「燃料電池車の安全基準として日本方式が採用」という記事が載っていた。実はこれも富士山同様に、日本にとって大変な朗報だ。

 数年前まで、一台1億円といわれていた燃料電池車が、「2年後の2015年には量産車として500万円くらいになる」と、この記事では書かれている。何しろ、日本の工場で生産された燃料電池車が、日本の安全基準をクリアしているために、特別な仕様を何も追加せずに他国に輸出できるのだ。(燃料電池車両を生産する設備には巨額の投資が必要になるため、当面日本国内でしか生産できないのではないだろうか。)燃料電池の量産が目の前に見えてきた。こうなると、燃料電池は車だけにとどまらず、家電製品全てに応用される可能性が出て来る。「安全基準」は、パソコンで言うところの「ウィンドウズ」や「マック」などのOS(基本ソフト)に相当する基本技術であり、そこに日本方式が採用されたのであるから、その意味の大きさは想像できるはずだ。

 ここまでできているのであれば万々歳、「民間に任せればいい」と思われるかもしれないが、そうは行かない。この基本技術は、余りにも基本的なので汎用性が高く、それゆえに社会変革を必然的に生ずることになる。例えば、メタンの備蓄と流通は「電力会社がやるべきか?」、はたまた「ガス会社がやるべきか?」という大きな問題がある。あるいはこれまでの石油会社がガソリンステーションを利用して販売した方が、燃料電池車に関しては便利だろう。いずれにせよ、一定の空間で「備蓄」と「流通」のシステムを決定するためには、実験して、何が最適かを探る必要がある。実験する空間の広さだが、大都市一つくらいのものが望ましい。浜松は政令指定都市であるから、実験都市としての資格は大いにある。ここで一種のスマート・シティー化の特区を申請すると良いだろう。「21世紀のモデル都市」浜松は、世界から注目を集め、世界の政府関係者、地方都市関係者が実地検分のために訪れることになるだろう。当然ながら、その恩恵を「富士山・静岡国際空港」は受けることになるはずだ。

 

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日時: 2013.09.03|