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帝国とポストモダン

ここ1年ほど「帝国時代」の実像を何とつかみたいと考え
「帝国論」関係の本を読み朝漁ってきた。

「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」(ミズノ和夫)を読んで
やっと分かりかけkてきた。

ネグり・ハートの「帝国論」に始まり
「マルチチュード(上・下)」(ネグり&ハート)
「ポストデモクラシー」
「帝国以降」(Eトッド)
「グローバル化か帝国か」(ネーデルフェーン)
「マネー革命(1・2・3)」(NHKライブラッリー)

以上を読んだうえで「人々は・・・」というマクロ視点のものを読むと
全体像がはっきりしてくる。
ここで分かったことは
・戦後最長と言われる好景気下で、なぜ一般生活者は豊かにならないのか?
・なぜ最も不利益を蒙る層が「構造改革」に賛成してしまうのか?
・経済格差が広がりつつ、かつそれが固定化されつつあるのは何故か?
・赤字垂れ流しの米国の経済が衰退しないのはなぜか?
・とりわけ、能力を欠いたドルが機軸通貨でいられるのはなぜか?

予想外だったり、新たに分かったことは、
・アジア通貨危機は、米国の株式を維持するための「必然だったこと。
・所得の格差が教育格差につながっているが、
多くの人は将来への不安・絶望から、刹那に走り将来への投資をやめる。
それが教育熱の低下になっていること。
以上は統計的に立証されている。

一番の衝撃は、1995年に1789年以来の「近代」が終焉したこと。
従って、それに気づかず、「近代」を前提にした政策は全く有効たりえない。
日本はその典型。
自民党にも民主党にもその歴史的な舵きりは望めそうにない。
かくいう小生にも妙案なんてない。
柄谷行人が指摘した「日本の転倒問題」がここで生じており、
いつのまにか日本が集団の最前列にいる。
米英やフランスは数年後に現在の日本と同じような問題に直面するらしい。

問題の所在や形が分かったのはいいが、
処方箋が無いのはつらい。

ま、当分株は買わないほうがよさそうだな、と。

日時: 2007年11月15日 15:11 |

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