謹賀新年
決して明るくない年が明けた。
年初の恒例番組で各局が今年の予測をしている。
竹中平蔵を筆頭に「市場至上主義者」連中が、
またぞろ「規制緩和の推進を」と空念仏。
日経の論調も同調。
フロントページの連載特集の「円・漂流」も
結論は然り・・・か。
「規制緩和」することで株式市場の日本離れは抑制できるかもしれん。
が、株式などの資産に拠って生活をたてる生き方に移行することが賢明なことなのか、
そのことの負の側面について言及しないのはバランスを失する。
それが「市場至上主義」とか「市場原理主義」と呼ばれる所以だ。
資産中心主義は言うまでもなく、米国型の社会に移行するという決断を意味する。
その結果、資産のある者は確かに豊かになる。
だが、その資格の無いものまで資産依拠しようとすると無理が生ずる。
その象徴がサブプライムローン問題だ。
つまり、資産依存型は「貧富の二極格差を助長」する。
これが「負」。
ここを個人で乗り切れるなら「可」だが、
当然ながらその割合は少数となる。
そして、資産依存は不可避的に「ギャンブル型」となる。
株式市場では所詮、
誰かの損によって誰かが儲ける「ババ抜きゲーム」が本質だ。
それが「生産」とは異なる経済行為なのだ。
さて、ではそのゲームの勝者は誰か?
実はババ抜きゲームに勝っても、
多くの敗者を作ることによって、社会は停滞する。
多くの可処分所得が過少な人を生産するからだ。
そこで購買力のあるところにビジネスは移行する。
これはいわば「焼畑農業」に近い。
自分の現在の農地を豊かに耕すことをしない。
日本という耕作地を放っておいて、
他に残っている他人の耕作地に行くだけなのか?
これが今問われている問題の本質なんじゃないか?
当然、正解などあるはずがない。
これもまた「選択」の問題なのである。




