幻影の書
ポール・オースターの「幻影の書」を読了。
3日で読んでしまった。
まさに貪るように。
ポップな文学の旗手オースターが
「映画」をモチーフにしたのだから
面目躍如ってこと。
相変わらずの出来事てんこ盛り。
次に何が起きるんかい、と息もつかせぬ展開。
「マジかよ~!」のオンパレードだが、
嘘っぽくない。
リアリティーを失っていないのだ。
「人生ってそうかも~」なのだ。
・それは生きた死者のための病院、心を患った者の中継地点。
・世界は幻であり日々再発明する必要があると理解することだった。
銃をつきつけられた主人公は
「その銃にこめられた弾丸が私が今まで思いついたことすらない想念を内包していること」
を理解したのだ。世界はさまざまな穴に満ちている。無意味さの小さな開口部に、精神が歩いて通り抜けられる微小な裂け目にあふれている。(中略)私は自宅でそういう穴に行き当たったのだ。
(中略)私は完璧に落ち着いていて、完璧に錯乱していた。
・・・のだ。(う~ん、文学じゃにゃいか!!)
人生は一見、偶然だが、必然は偶然のパラドクスであり、本質は同じものだという真理が
いくつもの出来事で繰り返し強調される。
何しろ飽きない。
そして音楽が効果的に使われる。
まな板ショーのBGMがブラームスの六重奏かい!!
そして終幕の大団円。
来るぞ!と分かっていても衝撃だ。
書を置く与わず、って奴だ。
実際に残り30ページで豊洲駅に着いちゃったので、
残りを読むためにスタバで小一時間。
隣にうるさい御バカなOL二人。
騒音を遮るためにPCでJimmySmithを聞いた。
(Water Melon Manはちょと場違いにファンキー過ぎたけど・・・)
幻影の書のタイトルの意味は最後まで読まないと分からんな。
映画化されるのか???
・・・思いっきり原作をデフォルメしないと無理だろうなあ。
仮に作者が監督しても。

