未亡人の1年
連休中の読み物として
J・アービングの「未亡人の1年」を選んだ。
大正解!
恐らくアービング作品の最高傑作だろう。
饒舌な作家である。
今年読んだアービングは、2つ目。
「サーカスの息子」も、物語は面白いのだが、長い長い。
読む前に覚悟が必要な作家だな。
テーマはいつものように
「死とSex」。
これは「死と生」とも言える。
一種、仏教的な永遠回帰、あるいは永劫回帰。
物語は繰り返される。
本作中のルースとマリアンの母子でも繰り返される。
これは文学ではなく、小説だ。
それもとんでむなく面白い小説だ。
主人公の一人で作家になったルースへの非難と
それに対するルースの対応、反応に
アービングの作家観が伺える。
アービングは文学者ではなく、小説家ということ。
さしずめ日本で言えば戯作者か。
饒舌でかつ、話が上手い。
いつもの手だと思うが、読み手はやられる。
全体が三部作になっている。
「これで終わり」と言ってから、まだ100ページ以上残っている。
以降はまあ、後日譚か。
表紙にキムベイジンガーが映っているので、
映画化されているに違いない。
調べたら、第一部のみが「ドア・イン・ザ・フロア」として映画化されていた。
早速、ツタヤに直行。
「ガープの世界」「ホテルニューハンプシャー」
「サイダーハウス・ルール」に続いてアービング作品としては4作目。
マリアンがキムねえ・・・、顔と雰囲気はある。
それよりテッドのジェフ・ブリッジスがいい。はまっている。
キムのあんな女性と16歳の夏に60回もSexしたら
確かに一生結婚できないかも。
今年の小説上半期の1位は
Pオースターの「幻影の書」で決まり、と思っていたが
「未亡人の1年」に席を譲ったな。
これだけで09年のGWは充実したと言える。




