スペンサーは神か?
肋骨にヒビが入ると、鈍痛がするだけでなく、
ちょっと姿勢を変えたり、咳払いをするだけで激痛が走る。
背中の筋肉がはったなので、マッサージに行ったら
翌朝、悪化して起きるのも困難に。
将に肋骨にヒビの背中版とう状態。
歩くだけで響く重症である。
映画(「愛を読む人」)で気を紛らすのは有効だった。
(主役のケイトが「歩き方」を工夫して「無学な女」を演じているのは理解。)
毎日見るほど見たい映画があるはずもなく、
こういう時はエンタメ小説。
フランシスの競馬シリーズ、パーカーのスペンサーシリーズ、
アーチャー、あるいはチャーリーマフィンシリーズ、
またはゴダードか?
(結構あるなあ。重病で入院しても大丈夫かも。
ガードナーのペリーメイスンは112冊読破してしまったのが悲しい。)
ゴダードで読んでいないものを図書館で見つけた。
「さよならは言わないで」。
ゴダードにしては出来が今一だけど、まあ楽しめる。
一番の欠陥は犯人。
最後に判明する犯人が、それまでの長いストーリーに余り登場しないのは如何か。
ちょっと興趣が薄れる。ミステリーとしては王道をはずれる。
次を探しに書店に。
何とスペンサーものの新刊が。
えっ、この時期に?
スペンサーの新刊は年末の楽しみの定番のはず。
訳者のあとがきによれば、本年は更にもう2冊(年間3冊!!)出す予定だとか。
年末の楽しみは確保できているようで安心。
(次は何とスペンサーの子供時代だとか。
長いシリーズとなると、子供時代の回想は定番だ)
で、新しい「灰色の嵐」。
作者のパーカーが飽きさせないように、冒頭の出来事に手練手管を駆使しているのは理解。
エンディングが近い。残りは数ページではないか。
それなのに顛末が読めない・・・・。
これは初めての展開だ。
が、エンディングで「そう来るか!」と。
ある意味で起承転結の「結」を欠く作品になった。
テーマは結論の出ないジレンマだから、作者の意図通りの「結」なのかもしれないが。
普通の人間には結論が出ない問題に、スペンサーは結論を出す。
しかも、結論はスペンサー次第。スペンサーの掌中にある。
スペンサーは「神」なのか?

