このBlogの読者から
「麹町中学校での講演を聴いて感想を聞かせて欲しい」
と以前に書いたら、さっそく数名からメールで感想が届いた。
ほとんどは知り合いからだったが、
全く見ず知らずの方かたも1通いただいた。
それを読むとその方がほぼ完璧に講演内容を理解されていることが分かる。
ご本人の同意を得ていないのでここに載せられないが、
そのまま掲載したいくらいだ。
こういう読者がいるというのを知って嬉しいが、
それより何より、このBlogの読者であろうとなかろうと
そういう人の存在自体が嬉しいね。
ここんところ、「坂の上の雲」をNHKで観ている。
原作の校正者がオヤジの親友の小長谷さんで、
大学に合格報告に行ったときに渡された本だったし。
その時に「自分は文部省に入って日本の教育を変えたい」
なんて入学動機を語っていたっけ。
若かったなあ。
恐らく高校生のころには、既に日本社会の欺瞞性に
相当な嫌悪感を持っていたと思う。
それを変えるには「教育」しかないだろうと思っていた。
その頃より事態は悪くなっていると感じる。
何が嫌だったのか。
「思うところを述べる」ことが不利益を産むという事態だった。
「坂の上の雲」を見ていて開館を覚えるのは、
「思うところを述べること」が不利益を蒙らず、
その才を相応に評価されている。
無論フィクションではあるが、
「志を持った者を評価する社会」の潔さが心地よいではないか。
主人公たちの誰一人として、「自分のため」に生きていないし、
何より、彼らがその才能と実績を正当に評価され、
周り(つまり社会)がむしろそれをバックアップしている。
さもないと日本は立ち行かない、という状況があったろう。
「家貧しゅうして、孝子出ず」は、「家」のみにあらず。
「社会」についても言えるのかも。
であるなら、一度日本も「貧しゅう」なるのも悪くはない、かもね。

