祝!一勝 ~その2~「サッカーのリアリズム」
以下は、競技についてシロートが言う戯言として読んで欲しい。
何も検証されたものではなく、単に筆者が忖度しただけのことである。
岡田君が選手の走力/走量について言うようになったのは
2年前であった、と記憶している。
当時、欧州のCLでベンゲル監督率いるアーセナルが破竹の勢いで、
プレミアと欧州のダブルを取るのではないか、と思われた。
750億円かけた新スタジアムができ、
そのために、高額年俸のアンリを放出した。
経営陣は監督に「優勝しなくていい」と言った、と伝えられ、
サポーターもシーズン前から、今年は仕方が無いね、ささやいていた。
ところが、である。
豈はからんや、予想外のリーグ独走。
CLでミランを破ったゲームは、そおシーズンの白眉であった。
ここに日本代表のモデルを観た、としたら・・・。
セスクを中心にショートパスで相手を[崩す。
それは選手の走量で実現する、と考えたとしたら。
(残念んがら、4月になってアーセナルは急速に失速し、優勝を逃した。)
昨年のバルサは、アーセナルのそれをさらにスケールアップしたもので、
バルサは堂々と優勝した。
ここで岡田監督は確信を強めたろう。
本番に向けて着々と進んでいたと思われる。
ところが、第2あるいは第3段階で、突然進歩が止まった。
今年の東アジア選手権で、仕上げるはずだったのが・・・。
さらに、その後のセルビア戦で、チームが完全に混乱した。
監督も焦ったろう。
そこに現れたのが、モウリーニョのインテルである。
バルサに対し、ドン引きで闘った昨年のチェルシーと
一見すると同じように見えたかもしれない。
ボールポゼッションは40%を下回っていたのである。
しkし、決勝でバイエルンを相手にしても、ポゼッション率はあがらなかった。
「あがらなかった」のではなく「あげなかった」のである。
ポゼッションに力を割くのは子供だ、と言わんばかりの
モウリーニョのリアリズムを感じるではないか。
守備にハードワークはいらないのだ。
攻撃にハードワークせよ。
さすれば、50mの全力疾走のあとにシュートを打っても
ボールは浮かない。
守備でのハードワークは、「頭」、つまりインテリジェンス。
戦術の要は、バックラインの前のカンビアッソである。
阿部が現在の代表で、その位置を占めいぇいる。
ここは阿部で正解。
(イナという選択もあるが、そうなると別シナリオが必要になる。)
阿部はサイドの選手ではない。
ここに来てから、実に生き生きとしているではないか。
インテルでは、前線がボールを追わない。
ただ、コースを絞るだけである。
絞るだけなので、エネルギーは少なくていい、
省力サッカーである。
絞るのは、カンビアッソのところでひっかかるようにするためである。
全員が同じイメージを持っているので、相手はコースで追い詰められる。
ボールを持っている方が、持たされているので、疲れる。
インテル勝利の方程式におけるもう一つのキーは
1トップのミリートである。
体が大きいわけでも、足が速いわけでもまいが、
ボールをキープするときの体の使い方は絶品である。
もう一つ、シュートの上手さは特筆もの。
代表でここは森本だろうな、と思っていたが、
本田とはねえ。
確かに理屈には合っているが、そこに気付き
本田を持ってきたのはさすが。
観察眼と思考力、そして勝負師の勘か。
これで省力サッカー、あるいはリアリズムのサッカーの骨組みが整った。
結果は?
昨夜のカメルーン戦が証明したではないか。
得点のことえはない。
90分間、集中が持ったのである。
岡田は理にかなったリアリズムに徹し、ギャンブルに勝った。




