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2010年の全英オープンにおける石川遼の発言に観る「戦略」


 2010年のゴルフ全英オープンは、ゴルフの聖地セントアンドリュースで行われた。
この大会の最大の焦点は、「タイガーウッズの復活」であった。セントアンドリュースにおいて、タイガーは2連勝しており、3連勝のみならず、セントアンドリュースを3回制したゴルファーも過去にいないのであるから、当然であった。残念ながら、タイガーの3連覇はならなかったが。
 日本のゴルフ・ファンにとって、もう一つの注目は、若干18歳の石川遼が、ゴルフの聖地でどのようなプレーをするのか、であった。石川は2日目を終えトータルー4で、ラクラクを予選を通過。最終日の上位争いの一角に食い込むか、と期待されたが、最終的にはー2で29位タイという成績で終わった。
 しかし、成績以上のプレー、あるいは戦略を見せた石川であった。第一に、「メジャートーナメントで4日間のプレーをする」とう戦略である。同年の全米オープンで予選を2位タイという驚異的な成績で通過した石川であったが、後半は急に失速。後に「走りながらゴルフをしているような感じで心臓がバクバクした」とその状態を表した。メジャーで4日間戦うための資源配分が必要であることを学んだのであり、それは2ヶ月後の全英で見事に果たした。4日間、ショットがほとんどブレなかったのである。
 一方、ショットの良さに引き換え、パターの悪さが目立ち、トータルとしてメジャー大会でトップを争うには力量不足であることを露呈した。この点に関しては、4日間のプレー終了後に自らが認めているが、「パターなどのショートゲームは、まだ次の課題として未着手であるので、それは気にならなかった」と言ったのである。それは負け惜しみなどではなかったと思う。と言うのも、パターがあれだけ悪ければ、ショットにも影響するはずだが、ついにショットは4日間を通してブレナカッタかtらである。石川は「やるべき課題間に優先順位をつける」つまり、「やらないことを決めていた」のである。これこそが戦略に他ならない。石川が世界のトップに伍して戦う日は、案外近いのではないか、と期待させる四日間であった。

日時: 2010年07月19日 18:08 |

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